2015年8月31日

二次性乳糖不耐症

乳糖不耐症とは

母乳、人工乳、牛乳などには「乳糖」という糖質が含まれています。乳糖は小腸で乳糖分解酵素により「ブドウ糖」と「ガラクトース」に分解されたのち、腸の粘膜から吸収され血液中に移行します。乳糖分解酵素が欠乏すると、乳糖は分解されず、消化吸収ができなくなり、その結果、高濃度の乳糖が腸管内に貯留するため、浸透圧により腸管内に水分が移動して下痢になります。吸収されない乳糖は小腸を通過して大腸に入り、腸内細菌により発酵し、おなかが張ったり、酸性便(すっぱい臭いの便)になります。このような病態を「乳糖不耐症」と呼びます。生後56ヶ月以降の乳児は乳糖分解酵素が生理的に減少してきますが、これは母乳中心の栄養が離乳食へ移行するためです。

◎ 二次性乳糖不耐症

乳糖不耐症には、「先天的」なものと、「後天的」なものがありますが、多くは後天的なものです。後天的なものは、ウイルスや細菌による急性胃腸炎に罹患した時に起きます。腸の粘膜がただれて機能が低下し、一時的に乳糖分解酵素の分泌が悪くなって下痢、酸性便をきたします。これを「二次性乳糖不耐症」と呼びます。重症な場合には、体重増加不良を起こします。

◎ 治療

特に治療を要することは少ないのですが、長期間(2週間以上)下痢が持続し、人工乳を飲んでいる時は、(1)一時的に人工乳を無乳糖乳(ラクトレス、ノンラクト、ボーンラクト、ミルフィーHPなど)へ切り替えます。()乳糖分解酵素(ガランターゼなど)を、母乳や人工乳を飲む前に内服します。