2015年9月1日

皮膚について

皮膚の落屑
生まれたばかりの赤ちゃんは「胎脂」で守られています。生後1ヶ月頃までに突然、皮膚がポロポロと落ちて脱皮のように新しい皮膚が現われることがあります。これは、羊水の中で潤って守られていた皮膚が外気に当たって乾燥してはがれおちるような状態で、皮膚の発達段階でおこることで心配はいりません。
生後2~3ヶ月頃までは妊娠中にお母さんからもらったホルモンの影響が残っているため、皮脂腺が刺激されて皮脂の分泌が盛んなため「乳児湿疹」が見られます。特に、皮脂腺が多いほっぺた、口まわり、おでこ、頭、まゆ毛に黄色っぽいかさぶた状の湿疹がでたり、カサカサしてフケのような湿疹がでたり、ニキビのような湿疹ができることがあります。3ヶ月を過ぎると、お母さんのホルモンの影響がなくなって皮脂の分泌が急激に減少するため乾燥肌になりやすく保湿が大切になります。
乳児湿疹

※洗い方の注意
低月齢のころは皮脂の分泌も多いため、おふろでは必ずせっけんを使って洗いましょう。石けんを直接からだにつけず、固形石けんであれば、泡立ててホイップクリーム状になった泡で汚れを包み込むように洗ってください。洗い方はスポンジやタオルなどは使用せずできるだけ指の腹を使ってしっかりもむように洗ってください。よごれをとるためにタオルなどでゴシゴシこすることはやめてください。首周囲、脇、またなどしわになるところは、両手でしわを伸ばして洗ってあげて下さい。