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母乳便 |
生まれてまもない赤ちゃんのうんちは水っぽくて下痢みたいと思われるでしょう。これは大腸で吸収される水分以上に腸の粘膜から分泌される水分量が多いため、うんちが固まりにくいためです。便の回数は個人差がありますが生後1〜2週間では多いと10回以上します。1回量はまちまちです。大人のように直腸(肛門の少し前の腸)に便を貯めておくことができず、排便を自分でコントロールすることができません。
典型的な母乳便は黄色の水っぽい泥状便で粘液、顆粒が混じり、すっぱい臭いがします。便の色も様々で、通常、黄色、緑っぽい色、茶色は心配ありません。うんちの色は肝臓で作られる胆汁の影響で黄色みを帯びています。また、腸の中で胆汁が空気と混じり合うと酸化されて緑色っぽい便になります。うんちの回数が減って腸内にうんちが停滞する時間が長くなると緑色になるのはこのためです。排便回数は生後1~2ヵ月ころから減ってきます。3日に1回程度しっかりした量の排便があれば心配ありません。哺乳が悪くなったり、繰り返
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緑色の便 |
し吐いたり、おなかが張っている時は小児科医を受診してください。また、生後2〜3週頃から便の色が薄くなり
徐々にクリーム色~灰白色に変化したりする場合、母子手帳に付いている「便カード」を参考にしてください。これは「先天性胆道閉鎖症」を早期発見するためのカードで生後60日以内の手術が患児の予後に大きな影響を与えるため、生後1ヶ月頃までの早期発見が重要です。