「うちの子はいつも寝ているけど大丈夫でしょうか」、「うちの子はあまり寝ないけど、睡眠不足になりませんか」とよく質問をうけます。赤ちゃんの睡眠パターンは、私たちの「夜眠って、昼覚醒している」睡眠パターンとは全く異なります。赤ちゃんは生後1ヵ月頃までは短い睡眠と覚醒を繰り返し、標準的には3時間睡眠した後、数十分覚醒して母乳を飲むリズムです。1ヵ月頃から覚醒している時間帯が現れ、2ヵ月頃から覚醒の時間帯が昼間に集中し、4ヵ月頃までに昼間の睡眠が急速に減少して、昼夜の区別に一致した睡眠覚醒リズムが形成されると言われています。その後、生後6~7ヵ月頃から昼間の睡眠が午前・午後に各1回となり、1歳3~6ヵ月頃から昼間の睡眠は午後1回となります。この昼間の睡眠時間が減少することが昼間に覚醒することを覚える課程を反映すると言われています(下部データ、瀬川昌也,臨床環境医学1992)。