- 打ったところを氷水で冷やしたタオルあるいは保冷剤で冷やしながら圧迫してください(30分間くらい)。
- もし出血していたら、傷口を確認して圧迫してください。汚れていたら、水道水で洗ってから圧迫してください。
◎ 観察のポイント1
打った直後、すぐに泣いた。泣いているのは意識があると考えてもよい。
次のような症状があったらすぐに病院を受診してください。
- 顔色が悪く、元気がない、ぐったりしている。
- つねっても泣かずにボーとしている(意識障害あり)。
- 繰り返し何度も吐いたり、噴出すような嘔吐は重大な症状です。(打った直後に1~2回嘔吐して、顔色もよく、その他の症状がなければあまり心配はありません)
- 耳や鼻から透明な液や血液がでている。
- 手足を動かさない、あるいは動かし方が変(麻痺がある)。
- ひきつけ(けいれん)を起こした。
◎ 観察のポイント2
打った直後には症状がなくても、時間の経過とともに症状が現れてくることがあります。その理由は、頭の骨と脳との間に出血があった場合、徐々に血腫(血のかたまり)となり脳を圧迫します。その結果、しばらくしてから嘔吐、けいれん、意識障害などの症状がでることがあります。
- 打ってすぐに症状がなくても、その後徐々に頭痛、嘔吐などの症状を認めることがあります。
- 打ったところが、“たんこぶ”とは違って明らかに盛り上がっている。
- 打った直後は泣いたけど、その後、ぐったりして意識がなくなる。ほおっておくとすぐに眠ってしまう、けいれんをおこす、繰り返し何度も吐く。
眠っているのかどうかわからない時は、つねってみます。それでも反応がないようなら、意識障害です。
頭を打ってから48時間はお子様を注意深く観察してください。48時間以内に上記のような症状がでなければ大丈夫と考えてよいでしょう。