飛沫感染によるウイルス感染症で16~18日の潜伏期間を経て発症します。耳の下、ほほの後ろにある耳下腺、顎の下にある顎下腺が腫れます。両側腫れることが多いですが片側だけのこともあります。日本では定期予防接種となっていないため接種率が30%と低く、患者数の減少がみられていません。年により流行の規模は異なりますが、年間100万~200万人が発症すると推定されています。特別な治療はありません。合併症として髄膜炎、難聴、睾丸炎、卵巣炎などがあります。高熱、頭痛、嘔吐の症状があると無菌性髄膜炎の可能性が高く100人に1~2人が合併します。難聴は永続性で400~1000人に1人で合併します。睾丸炎は思春期以降に感染した場合の20~30%に合併するとされます。症状がでない不顕性感染が約3分の1あり、2歳ころまでに多いとされます。耳下腺、顎下腺、舌下腺の腫脹が始まって5日間経過し、かつ全身状態が良好になるまでは登園登校はできません。